陸上競技で欠かせないものと言えば「スパイク」です。そのスパイクにはピンが付いているのですが、時によりそのピンが外れないなんてこともあったりします。
そういった場合はどうしたらいいのでしょうか。
今回は「陸上のスパイクのピンが外れない!ピンの外し方と交換の方法は?」ということでお伝えしていきたいと思います。
Contents
陸上スパイクピンの外し方
ピンがすり減ってきたりした時にはピンの取り換え時期となります。早めに取り換えることをオススメします。
先端のすり減ったピンはグリップ力が落ちてしまい、スパイク本来の効果が発揮されません。
おのずと走力にも関係してきますし、記録にも影響が出てしまいます。
最高の状態で陸上競技を行うためにはスパイクの管理もしっかりと行っていくことが重要なところです。
スパイクピンを外す
スパイクピンの外し方はとても簡単です。
取り付ける部分がネジになっていますので、普通のネジを回すように回していけば取れます。ただ外し始めは専用の工具(レンチ)が必要になります。
始めにレンチで緩めていき頃合いをみて手で回して外していきます。
ピンを外す時に使うレンチ
ピンの取り外しには必ず専用の工具(レンチ)が必要になります。
いくつか種類がありますので、履いているスパイクのメーカーによってご用意してくださいね。
<アシックス用とミズノ用のレンチです>
それぞれの詳細はコチラ
アシックス スポーツアイランド
ミズノ タケダスポーツ楽天市場店
スパイクピンが外れない!?
何も問題なくピンが外れればいいのですが、何らかの原因でピンが外れない場合があります。原因がわからないと焦りますよね。
スパイク自体変えなきゃいけないとか、明日試合なのにどうしようとか、時間に余裕がある場合はいいですが、時間がない時にはそうも言ってられません。
スパイクピンが外れないのにはどんな原因が考えられるのでしょうか。いくつかの原因をご紹介していきます。
ネジ山が減ってしまっている
ネジ山がすり減ってしまうことでレンチでは取れなくなってしまっている状態ですね。
外す対策の1つとしては、ペンチやラジオペンチを使って強く回すと取れることがあります。
なかなか取れない場合は、ピンの両側をヤスリなどで削っていき平らの状態にします、平らな状態であればペンチが使いやすくなりますので、その状態で回していきます。
ネジの部分が錆びている
直接目で確認することは難しかもしれませんが、スパイクと繋がっている部分のネジがサビていることがあります。
サビていると外すのは簡単じゃないかもしれませんが、方法がないわけではありません。
サビている時にはそのまま回そうとしても回りませんので、潤滑油を吹きかけてしばらく経ってから回すようにしてください。
潤滑油はホームセンターなどに売っています。有名な物では「クレCRC-556」ですね。テレビCMでも時々流れていることがあります。
なかなか回らない場合は回す力が足りてないという事も考えられますので、その場合は力の強い人に頼んで回してもらえるといいと思います。
クレ-556の詳細はコチラ
>>>ホームライフ
ピンが折れてしまっている
スパイクピン自体が折れてしまっていて抜くことができないという事もあります。
この場合は折れてしまっている部分をヤスリなどで削っていきます、ピンを回す時にはペンチやラジオペンチを使っていくので、ペンチで挟めるようになるまで削ります。
削れたら先に書いたようにペンチで回して外していきます。
削るのは大変かもしれませんが頑張って削ってください!!腕の筋トレにはなります。笑
レンチが空回りしてしまう
これは外れない原因というものでもないのですが、表面上でレンチを回しても空回りしてしまうだけ、というものです。
意外とこういうことで外れないという方がいらっしゃいますのでご紹介しておきます。
レンチを回す時にはグッと入れて回すことで空回りすることなく回りますのでしっかりと根本に入れて回すようにしてください。
種類の違うレンチを使っている
レンチにはメーカーにより種類があります。違うメーカーを使ってピンを回そうとしても回らないことがありますのでご注意。
アシックス、ミズノとそれぞれメーカーがありますのでご自分の使っているスパイクのメーカーが何か確かめてレンチを使用してくださいね。
自分では外せない時の対処法
いろいろやってみたけどもどうしても外れない。そんな事もあると思います。
では、そういう時にはどうしたらいいのでしょうか。
自分で外せない時には他の人にお願いするしかありません。いくつかお伝えします。
ショップに持っていく
スパイクを購入したショップに持っていくと対応してくれることがあります。
ショップによって対応してくれるかどうか違いはあると思いますが、ショップの方であれば製品についての知識もありますので、もし対応してくれなくても、どうすればいいか何らかの方法を教えてくれるかもしれません。
ショップによって対応してくれる場合は有料の可能性もあります。
顧問の先生に聞いてみる
陸上を専門にしている顧問の先生であればスパイクピンの外し方の対処法をいろいろと知っているかもしれません。
実際に自分では外すことができなかったが、顧問の先生に相談してみたところ先生が外してくれた、ということもあるようです。
ただ、中学や高校などの顧問の先生の中には陸上経験がまったくなくて知識もそれほどない、そういう先生もいらっしゃいます。
学校の先生なのでしょうがないところではありますが・・・。
専門の先生だったとしら方法を教えてもらうか、先生に外すのをお願いしてみるかしてみてください。
あきらめて新しいスパイクを購入する
自分でやってみても、ショップや顧問の先生に相談してみてもやっぱりダメという場合は新しいスパイクを購入しましょう。
心機一転。物も心も変えなければいけない時期なのかもしれません。
スパイクピンの交換
スパイクピンを無事に外すことができたら新しいものに交換します。ピンを外したらすぐに付けたいところですが、付ける前にお手入れしておくことをオススメします。
土や汚れなど新しく買った時とは違いますし、汚れなどが原因でサビてしまったりもします。長く使ったり、愛着があったり、今のスパイクで良い記録が出ている、など今後も使っていくのであればお手入れは必須です。
スパイクのお手入れ
ピンを外した部分(スパイク側)に汚れが付いていることがありますのでそこを綺麗にしていきます。
綺麗な布で軽く拭いて汚れを落としていってください。濡れた布を使うのもいいのですが、水分が含まれているのでサビの原因になったりします。
もし濡れた布を使用するのであれば、よく乾かしてくださいね。ちなみにドライヤーなどで強制的に乾かそうとすると、金属の部分ではなく周りの皮の部分が痛むかもしれませんのでオススメしません。
乾かす場合は自然乾燥をしてください。
ピンを装着する
お手入れが終わりましたらピンを装着していきます。
ピンを装着する時にいきなりレンチを使って装着しないでください。
まずは指でピンが止まるところまで回していってください、止まるところまできたらレンチを使っていきますが、その前にピンが垂直に入っているか確認してください。
垂直に入っていなくて無理矢理に入れていったらもちろん破損しますので。
垂直にはいっていることを確認したらレンチで締めていきます。最後までしっかり締めてくださいね。
中途半端だとピンが外れてしまったり、ケガの原因にもなりかねませんので。
しっかりピンが締めることができたら装着は完了となります。
装着が完了したら安全のためスパイクカバーを付けることを忘れずに!
まとめ
今回は「陸上のスパイクのピンが外れない!ピンの外し方と交換の方法は?」ということでピンの外し方から外れない原因とその対処法、ピンの交換方法をお伝えしていきました。
ピンがすり減っているということはそれだけ使用しているということです。
頑張って練習しているということでもあるのですが、ピン1つでも記録に影響してくるものですし、このピン1つの原因がわからずにスランプに陥ってしまう、なんてこともない話ではありません。
日頃からチェックしていれば後で大変になることもありませんし、なるべくチェックは忘れずにしてくださいね。
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